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骨髄バンクドナー体験記(転載歓迎)

kanshajo

昨年のある時期、骨髄バンクのドナー登録をしました。
その後ドナーに選定され骨髄液を提供したため、この場に簡単な記録を残しておきます。
骨髄バンク事業への理解が深まることを望んでいます(転載歓迎)。

なお、プライバシー等の関係で時期や場所などの詳細は伏せます。
手術の際写真を撮ってもらうなどしたのですが、個人的な思い出として病院関係者に撮影していただいたため、掲載は控えます。
ここではスキャンした感謝状のみ掲載しておきます(このくらいしか載せられない……)。

1.ドナー登録
骨髄バンクに興味をもったのは献血の際にパンフレットを持ち帰ったため。
普段から献血をよくするのですが、献血ルームで骨髄バンクのドナー登録ができることを知りました。
かねてからACジャパンの広報などを通じて、その事業は知っていたため、なんとなくパッフレットを手にした次第。

家でパンフレットをちゃんと読み、その次の献血の時に骨髄バンクの登録もお願いしました。
献血の事前採血と同時に骨髄バンク登録用の採血も。書類を少し書いたかな?
これといって特別なことはしていません。

登録後骨髄バンクから、登録されたこと、住所変更をした場合は連絡がほしいこと、等の案内が送られてきました。

2.ドナー候補者の通知
骨髄バンクからドナーの候補者になったという通知が来たのは約半年後。今後の流れ、コーディネーター(私と骨髄バンクとの橋渡し役)の氏名等が紙に記されていました。
このタイミングで家族に相談。自分で考えた上で登録したのだからと、快く送り出してくれました。そこで、今後の手続きに進むことを承諾し、その旨紙に記して返送。

その後再度封筒が。献血ルームでの採血とは別に、ドナーとして適任であるか厳密な検査(確認検査)を受けて欲しいと記されていました。

3.確認検査、そして
コーディネーターの方と連絡を取り合い、地元の病院へ。
医師による採血や問診を行う。平行してコーディネーターから骨髄バンク事業全体や流れの説明を受ける。本人確認も。
交通費等はその場で支給してくださいました。

しばらくして、ドナーの最終候補者に選ばれたことを伝える紙がくる。
あわせて最終同意面談のお知らせ。

4.最終同意面談
確認検査をした病院で行いました。参加者は私、家族(母)、コーディネーター、医師、弁護士。
この面談の後、書面に署名捺印をしたら撤回はできません。
ドナーとして骨髄液を提供することにつき、自らの意思に基づくものであるのか、その意思は適切な情報提供に基づき行われたものであるのかを、弁護士が第三者として厳密にチェックしていました。
確認検査の際の説明と同じ話を再度、コーディネーターがしていました。

これについては問題なく終え、無事にドナーへ。

5.入院、手術
前回の病院とは異なる、ベテラン医師のいる病院で手術を。
入院前に何度か訪れました。インフォームドコンセントってやつですね。

そしていよいよ入院。
病室は個室で、日程は三泊四日。初日午後に病院に入り、夕飯は抜き。シャワーは3日目夜まで厳禁。

2日目の朝から手術。麻酔があっという間にかかり、いつの間にか終わっていました。
病院関係者にお願いして、手術中の状況を私のカメラ(Nikon D600)で撮ってもらいました。こんな時、押すだけモードに設定したユーザーセッティング(U1、U2)のダイヤルがあるD600は便利!
痛みなどは特に無し(とその時は思っていたが……)。

気付いたら自分の病室にいました。家族が見守る中、麻酔明けのハイな気分で話をする。
アルコールを摂取した直後のような良い気分。しかしトイレに行った時腰を下ろしたら、一気に気分が悪くなりナースコール。軽い貧血とのこと。
ふだん献血をしていて貧血なんてなったことがなかったので、自分でも驚きました。
しばらくして落ち着き、2日目の夜も更けてゆく。

3日目は一日中、病院内でボンヤリ。その夜、やっとシャワーを浴びることができました。
病院食があまりにも薄味の粗食だったのでお菓子を食べまくる。お菓子はこの段階では自由!
なお、骨髄液を採取した腰の部分に若干の違和感を覚える。

4日目の午前に退院、一人でバスと電車に乗り帰宅。
ふらつくことなどはありませんでした。

6.術後
数週間後、術後検診のため病院へ。腰の痛みはまだ残るものの特に問題ないことを伝えました。
医師からは、ある意味では骨折みたいなものだから痛みはあるが、もう少ししたら大丈夫と言われる。たしかに少ししたら痛みは感じなくなりました。

数ヶ月後、骨髄バンクを通じて患者さんからお手紙を頂戴する。
無事に移植手術が成功して命が助かった旨記されていました。とっても嬉しかった!

そのまた数ヶ月後、厚生労働大臣から(簡易書留で)感謝状を頂戴する。
かかる費用を患者さんのために使えば、という意見もあるでしょうし、もっともだと思いますが、私は記念になると素直に喜びました。額に入れて壁に垂らす。

7.感想
フルタイムで働いている方などは、登録することを遠慮されると思います。
今回私はたまたま時間があったため、ドナーになることができました。登録者が増えないのは仕方ないことだと思います。
社会がもっとこういった事業に関心を示して、上手くやりくりできたら良いなと感じます(ドナーへの有給休暇、ドナーへの手当など)。

金銭面では交通費は実費支給、支度金として5千円を受け取りました。
たしか法律が改正されて、休業に対する保障が厚くなったと記憶しています(不明)。この点は良い方向だと考えます。

骨髄移植によらないと救われない命がある。そして自分は、本当に情けない人間だけれども、今回のことを通じて社会に貢献することができた。
このことを素直に嬉しく思います。

※転載歓迎